blog拝啓、雲樹立つ寺より

安来のおじライブin雲樹寺

投稿日: 2025.12.21


Liveのようす、私服よりもラフな衣装のおじ氏

 

 
お疲れ様です、住職の醍醐です。

12月20日、年の瀬だというのに開催されたのは、雲樹寺花園会研修会
研修の内容は「安来のおじ」氏によるライブ拝聴です

おかしい?
いいえ!おかしくありませんよ!
何でも修行、何でも供養。
皆がひとところに集まって、仏さまを想って手を合わせ頭を下げれば…
会場にいる皆様はもちろん、仏さまたちも一緒に楽しむ、時間の始まりです
笑顔も感動も、きちんと仏様の世界に伝わるのであれば、お供え物そのもの!
自分たちの心が仏様に近づく働きは、修行そのもの!
以って是を研修と為すわけでございます。

つまりライブ参加は修行というわけです
よろしいですかな

朝から準備を始めて、昼ごろ開始!

わざわざ雲樹寺までたくさんの機材を運び込んでいただき
本堂が見る間に「会場」へと姿を変えていく…

静寂の中にリハの音源が鳴り響き
その音を頼りしてなのか、人が集まってくる

そんな感じでライブもとい研修会が始まっていくわけですが
本来の参加者であるべき花園会の会員(=雲樹寺檀家)さまよりも
安来のおじ氏のファンの方が多い会場になってしまいました!

これはすごく良いこと!

ライブの最中に、私自身が雲樹寺の歴史の話を紹介できたりするなど
ただのファンとしておいでになった方々が、雲樹寺について知っていただける!
単なるライブの思い出に、ライブ会場の持つ歴史まで組み込まれるのであれば
だいぶお得…いやかなりお得!

多くの方々のいい思い出に、雲樹寺が潜り込めたのは有難いことです。

私自身も、表に引っ張り出されるとき以外、ライブ中は観客に徹しているのですが
やっぱり歌を聴く…そして曲を演奏される人というのは、素晴らしいですね!!!

想いが形になる、人にわかるものになる…
多くの共感によって心が一つになる…
ここに至る手段は数あれど、音楽はその中でもかなり好きですね!

私は特に、ただ聞く以上に参加することができるような曲が好きでして
受動的にただ聞く以上に、曲に参加「しに行く」という姿勢がいいんですよね
客も演者も一斉に同じところに向かっていくなんて、なかなかできないですよ

だから私は、今回のライブの曲で言えば「傷だらけのロール」とかアンコールの「やきめし」好きですね
「今を生きる」とかそういうのも好きなのですが、やっぱりライブならではの空気感は…格別

でもメッセージで言うなら「今を生きる」は素晴らしかったですね
私がよく言うことのある「結局は今しかない」的な話と同じで
そういう旨の話を、安来のおじ氏からしていただく機会もあったのがさらに有難い

今しかない
今だけの事

そう思うとネガティブにも捉えられかねない言葉ですが
禅宗の中で常々、言われていることでもあります

今の積み重ねが過去になり
頭上に見え始めた未来が、あるいは悪いものに見えても
結局私たちはこの今を積み重ねていくことしかできず
であれば、後悔や悲哀を感じるよりは、結局今を生きるしかない

今だけが未来を変えることができ
今だけが膨大な数の過去を打ち砕きうるのです

なればやはり、今を生きなければならない
今を生きましょう

応無所住而生其心(おうむしょじゅうにしょうごしん)やら
即今、当処、自己(そくこん、とうしょ、じこ)やら

禅宗で言われていることというのは、要するにこういうことです

どうかどうか皆様にも伝わるといいなと思いますので
また今度、安来のおじ氏に御来山される折には、こぞっておいでくださいませ

瑞塔山 雲樹寺
〒692-0056 島根県安来市清井町281
TEL:0854-22-2875 / FAX:0854-27-0281
参拝時間 8:30〜17:00
※上記以外の時間はお参りは出来ますが、職員の対応はありません。