正月の到来
投稿日: 2023.01.02
師匠が走ると書いて師走、その果てに死
二週間ぶりでしょうか
三週間ぶりでしょうか
年を越してからの更新となってしまいました
全ては師走を舐めていた私の力量不足
ブログ更新くらい出来るやろ、と思ってしまったミステイク
そして・・・死
直接の原因はかがみもち
来る新年の重みに耐えかねて精神が死を選択し肉体が従ったのでしょう
小脇の門松もプレッシャーの要因でしょう
師走はこんなにも過酷で厳しいのです
実際に不足しているのです、何もかも
情熱・思想・理念・頭脳・気品・優雅さ・勤勉さ
そして速さも足りません
遅い・・・あまりにも音(お)速(そ)いのです
時はあんなにも光速(はや)いというのに
でも正月はやってきます
蘇らなければなりません
それが・・・正月!
〇
雲樹寺の住職、醍醐です←NEW!
生まれかわったような気持ちです
さすが正月ですね
正月とは
「正」月なのです
正の字はそもそも「年の初め」「年の改め」という意味があるのです
「正しい」とか「正確」という意味にとらえられがちなのに
ですがそもそも「初め」であり「最も大きな改まりの機会」なのですね
近しい意味に「ゼロ」を感じます
正月とは、つまり最初の月であり改まりの時なんです
だから1月の最初の3日を、1の前のゼロとして過ごすのです
すべては、新年に立ち向かう改まりの為に
〇
人間幾らでも無為になれます
私も、ほっといたら延々無駄な動きができます
いいですよね・・・ダラダラするの
でもいつまでもダラダラするわけにもいきません
何処かでスイッチを入れ直さなければなりません
機械で言えばオンとオフを変えるわけです
ですが機械で言うのであればそれはつまり、生と死を使い分けるというもの
大げさなようですが、それだけでも生まれ変わりにあたるわけです
人間は何度でも生まれ変われる
聞いたことのあるフレーズですが、どの時代でもある言葉だからです
一分一秒、一日一週間、一か月そして、一年
あるいは出合いや別れ、それに次ぐ何か大きなきっかけ
人は瞬間瞬間を以って生まれ変わり、生まれ変わりさせられるものです
必要な事だからです
生まれ変わり続ける必要があります、成長と変化の為に
だから人間はあらゆるものに生まれ変わりの願いを込めました
何かによって変われるように
用意された無数のシンボル、空気感や温度差、太陽が月が、昼が夜が、神や仏が
全てが結託して新しい場所に赴くべき支えとなる
それが新年、それが正月なんです
この日を良く迎え、そして背にしていかなくてはなりません
〇
だから死ぬ必要があったんですね
今はすっかり生まれ変わり、昨日今日とお正月を過ごしているわけです
この三が日の私の仕事と言えば、挨拶です
雲樹寺を支えてくださる檀家の皆様が、この日だからとご挨拶においでになる
それを受けて挨拶を返すお仕事です
ゼロと称したこの三が日に、わざわざおいでになる皆様方
御支え戴けるという有難さを、そのままいただけるわけです
住職としてこれを受け、背負わねばなりません
そしてこの一年を頑張って始めなければなりません
皆様もどうかお見守りいただきますようお願い致します。