ハクチョウは既に居た
投稿日: 2023.01.16
ハクチョウの様子。まるで氷の粒のように綺麗ですね(見えない)
皆様も御存じの事かと思いますが
安来のハクチョウは安来では世界一なんですよ
雲樹寺の住職である醍醐としては当然ご存じです
なのでこういう時にしてはならないことも分かっています
安来に住むものとして当然のマナー・・・
皆様は順守できておりますでしょうか
それは、白鳥ロードに犬を連れて行かないこと
犬を見るとハクチョウさんたちは逃げて行ってしまいます
カメラに望遠レンズを付けたり
車を遠方に止めてそっと近づいたり
大声を出したり触らないよう心掛けたり
安来にハクチョウさん目当てで来てくださる皆様のマナーの良い事!
それは全て、野生動物であるハクチョウさんを大事にするため!
渡り鳥としてやってきたものを大事にするために
同じく渡り鳥のごとくやってきた観光客様ですら守っているマナー!
私も当然、守らねばなりません
まあ別に誰かから強制されているものでは無く、私が言っているだけなのですが
ところでこの写真は・・・あっ
違うんですよ
いるとは思ってたし知ってたんですけども
なんていうか
そう
疲れてたんでしょうね
〇
思うにですが
ハクチョウさんたちが逃げていくメカニズムはこうです
「やだ!毛むくじゃらじゃない!」
「四つん這いのアブないヤツだわ!」
「逃げましょ逃げましょ!」
「生き抜いてやるわ・・・この野生で!」
というものです
なにせ四つん這いで毛むくじゃら、しかも鼻が長い
完全にハクチョウさんの天敵であるケモノの類ですからね
いくら人間に対してはある程度安心感を持ってるとはいえ犬は駄目です
なにせDNAに刻まれた恐怖でしょうからね・・・
むしろこっちが合わせねばならないくらいです
それこそが気遣い!!!
具体的に何をするかというと
私が四つん這いになるということです
こうすることによって
「やだ!毛むくじゃらじゃない!」
「あら!でも横の人間も四つん這いよ!」
「じゃあ両方人間かもしれないわ!安心ね!」
「生き抜いてやるわ・・・この野生で!」
となります。
これで安心ですね
〇
こういう働きを、雲の如く水の如くで「行雲流水」というのです
雲の気持ちになるにはどうしますか?
雲の働きを学び、仕組みを見て、思うように描き、あるがままを知り・・・
それらの工程は正しく、そして誤りと言えます
雲の気持を理解するためには、雲になればいいのです
水もまた同じ、水になればよい
学ぶまでも無く、ただそれだけでそのものになれる
私たちが成るべき理想と言えます
相手の事を相手と同じくらい深く理解する事こそが最上なのです
いや無茶があるのは分かるのですけども、うまい具合に咀嚼してください
ことわざってそういうものです、セルフでローカライズしてください
つまり、相手を完全に理解した上で取れる行動は
相手にとって最もふさわしいものになり得るのです
ですので、いかがでしょう
ハクチョウさん達もすっかり安心して、ほら
あんなに遠くに
〇
出来ないことはね、あるんです
このできないことを出来ないこととして認め、受け入れる事こそが
出来ないを、出来るにしていく最初のエネルギーなんです
私は今回、ハクチョウさんたちの気持になれなかった
この事実を受け入れ、どうにかする
次の、その次の次のために
ひいては、未来の自分自身の為に
この新しい目標へ向かう気持ちを得た
今日はそれだけでいいじゃないですか
良くない?
はい・・・はい・・・
敗因はですね、思うにですけど
そもそも忘れて犬とここに来ちゃったこと以外でですけど
ハクチョウの気持になり切れてなかったんじゃないかと
理解が少なかったんじゃないかというもの
そもそも何故にハクチョウはこう・・・昔のステレオなオカマの喋り方なのか
私の中でって意味ですし、例えが時代錯誤なのは予め謝罪しておくとして
これはですね、思うにドリフです
ドリフターズのコントが私の中の印象に影響を与えています
そしてですね、このコントを思い出しますと
「白鳥の湖」を踊るバレリーナのコントだった気がするんですよね
じゃあ・・・ハクチョウさんを思ってたことにはならねぇかな!!
いやー失敗失敗
こうやって後から思う、反省するという行いも、過ちを受け入れたからこそ
次はもっとうまくやります
ハクチョウさんのために
正しく想えば、必ず道は開けるのです
次は四つん這いになって犬になるのではなく
むしろハクチョウになって安心させましょう
ドリフターズを見習って