満願成就の記念に
投稿日: 2023.02.26
記念撮影(マスクはこの時だけ外しました、その間わずか0.02秒、ではそのプロセスを見てみよう・・・以下略)
足りぬ足りぬと思う気持ちが
やがて満ち足りた瞬間に辿り着く燃料なのです
雲樹寺住職:醍醐
です。
自己紹介もマンネリ打破の材料です
しめしめと思いながら書いているわけですね
名言風でしょうか
しかし中身の足りない名言だな!
いつか世に残る言葉を生みだせればいいですけれど
いつになることやら
話が逸れましたね!最初からいきなり!!
今日!(2月26日)
出雲神仏霊場巡りの旅を続けてこられた「成就庵」御一行さまが!
満願されました!
おめでとうございます!
〇
いやあ
めでたいめでたい
えっ満願とは何かって?
そもそもですね
修行とかいうものは、目標ありきなんです
なんか延々修業し続けるみたいなことを私とかは言いがちですが
あらかじめ決めた線さえ超えれば、フィニッシュなのです
フィニッシュ、これが満願です
結願とも言います
思えば願いとか夢とか
そういうものは、ただ叶うのを待つだけでは叶い得ません
それらを得るにふさわしい自分自身になるべく近づく努力こそ、修行です
修業がある程度進み、叶うにふさわしくなったら、あとは寝て待つほかありません
これが人事を尽くして天命を待つというやつです
しかし、線引きっていうのが難しいことですので
神様や仏様の力を借りるんですね
百度参り!千日行!
八十八か所巡り!
霊場巡り!
その他たくさん!!
それら課題をクリアすることこそが、修行であり
つまり願いを叶える為の手法なのだと!
だから願って行い完遂させれば
叶う瞬間はすぐそこなんです
ゆえに願いが満ちると書いて満願
願いが結ばれると書いて結願なんです
なにせ神様仏様の御墨付ですので!
〇
でも願いってのは難しいものです
片思いとか、仕事の成績とか、天下の周りものとか
人間が心底願うもののほとんどが、一人だけで叶うものではありません
そもそもの願う理由だって、他人と比べたときの「足りなさ」がきっかけでしょうし
私だって非課税の現金 50000兆円!!!!! 欲しいですが
現実のものになったとき最低でも日本の経済は破綻するわけですから
過ぎた願いは、やはり破綻を伴う…!
恋だってそうです
「愛される側にも都合があるんだから」
っていう漫画のセリフもありますし
まして恋なら履いて捨てるほどの破綻の果てに成就があるわけです
仕事も、全部が上手くいけばどこかで損する人も出てきます
全員中流の村?でしたっけ…全員が平均より少し上っていう架空の世界の話
要は存在し得ないってことなんですけど
でも誰もが欲しがって止まない
だからといって神様仏様に願っても、たぶん完全には叶わない
誰の願いも、そうです
そのとき破れた願いは・・・叶わなかった願いは・・・傷ついた成果は・・・
無駄だったのでしょうか
んなこたぁない
〇
話を戻すと
今日、満願を迎えてくださった成就庵御一行さま
折角なのでいろんなところを見て回ったり、お話したりしたんです
ほんと折角だったからなんです
雲樹寺を最後にしてゴール!満願!結願!おしまい!
だけっていうのが本当に勿体ないなと思ってしまって
折角なので
出来る限り此処に来た事を思い出にしていただきたいので、頑張ったんです
でもそれらは杞憂だったんです
成就庵の皆様方の、笑顔っていうのが
まあ心地よく笑って下さりまして
嬉しかったんですね
私の方が、むしろ良いものを戴いた気持になったんです
雲樹寺に「昇竜」という名前の鯉の画があるんですが
これは、未だ鯉だけれども、滝登りをしている絵なんです
滝を登りきると、竜になれる。でもその鯉はまだ途中。
おそらく、滝に挑みかかるその心こそが、既に龍のものであるという意味なんです。
今は失敗しても、時間をかけたとしても、必ず滝登りは完遂される
そういう強さを描いた絵なんだと思ってるんです。
願いは、叶えようと思った時から、心がそのように動き始めるんです
たとえ叶わなかったとしても、成就に向けて研ぎ澄まされた心は残る
そして心は、願いの後も次を目指して成長していく
成就庵のみなさまの心はもう、次の、その向こうに伸びているように感じました。
健やかな生そのものを、感じました。
この雲樹寺という土地で、そういう人たちのこれからを祈ることができるのは
まことに有難いことです
そういう機会を、今後も待ち望んでおります