blog拝啓、雲樹立つ寺より

ぜんぜん、すんでない

投稿日: 2023.04.17


忙しさの顕れ、ちょっとわかりづらい

 

皆様こんにちわ、雲樹寺の住職です
なにが住む職業だよ!!!
申し訳ございません取り乱しました

といいますのもですね、文字通りなんです
我々、寺に住むということを生業としているのです
だからこそ住職

だというのにご覧くださいこの写真を
こちら私のGoogleスケジュールなんですけども
今週はほとんどお寺に居ません・・・居ても多分に忙しくしています
来週月曜日は開山忌で、その準備もあるというのに!
こんなの住職じゃないわ!なんかたまに寺に居る人よ!
頻度だけ見ると弟の方がよっぽど住職かもしれませぬ

あーどうしてこんなことに
大変だ大変だ・・・

 

 

私の師匠・・・静岡の臨済寺という所におられる無底窟老師は言っていました
「一に掃除、二に掃除、あともう全部とにかく掃除ちょっと坐禅」と
また、今は亡き海清寺の蒼龍窟老師は言っていました
「寺はテーマパーク」と

必要なのは、場を清浄に保つという事
それは過剰なくらいの清浄さを正常とするための行い
誰もが美しいと思える場所だからこそ、訪れる誰もの心が安らぐ
寺とは、その体験を与える為のテーマパークなんです
更にその体験を通じて、仏教を感じて貰うんです

私の中にいつもある、普遍的な考えの一つです

これを実現させるために必要なのは言うまでも無く掃除です
私自身による掃除!
何分にも資金不足ですのでね、自分でやるのが一番なんです
資金が増えるのが何よりかもですけどね・・・この発想はポイ!!

ポイしたはいいものの、現実は上記の通り
大事なのはわかっていても、後回しになりがち・・・
それどころか雲樹寺の変化をつぶさに感じられる場所にすら居れない
なんということだ、これではもはや
住職失格なのでは・・・?

 

 

とまで考えてしまいますが
思い直してみると
(そういや老師たちほとんど寺に居なかったよな・・・)
という点に思い至りました

講演会や法会法要、会食などなど
老師様というのは誠に忙しいのです
この「忙しい」というのを修行中はぼんやりとしか分かりませんでした
しかし外に出てみると、そのすごさを実感できます
呼ばれてるんですよ、誰かから

アッそういう見えない何か的な事では無いです
スーパーマンとかスパイダーマン的な意味です
これもちょっと違うか・・・
要は誰かに必要とされてる事実があるってことです
そういう人たちに呼ばれてるって事
これがね、本当にすごいんです

お坊さんって、そんなに必要とされづらいですよ
なんたってお坊さんですからね
どうにも死に付随する雰囲気有りますし
みなさま多分に気を遣って下さるゆえに大変でしょうし
何よりもやはり「お寺が有るから」っていう遠慮が有ったり
たぶん他にも沢山理由が有るのだと思いますが

そんな無数の理由すべてを乗り越えて「会いたい!」「ぜひ来てくれ!」
これを言わしめ連れ出す人の有難さもさることながら
連れ出される老師の、行かねばならぬ老師の、万人に伝わり得る素晴らしさ
凄いなぁ、と思わずにいられません

 

 

・・・ん?
なら私だってこう、誇っていいのではないか?

とはならないんですよねぇ!!
今回たまたま忙しいだけで、そうじゃない期間もちゃんとありますし
それに私の場合は強い未熟さがある感じです!まだまだなんです!

でもでもですね、まだ伸びしろがあるってことですからね
目指すはほとんど寺にいれない住職!
ひっぱりだこ人間ですね!

そうしたら資金も増えて、掃除をしてもらうだけの人とかも雇えるかも・・・!
コラッ!すぐそうやって金のことを!

でもホント、いいようになれるために努力したいですね

瑞塔山 雲樹寺
〒692-0056 島根県安来市清井町281
TEL:0854-22-2875 / FAX:0854-27-0281
参拝時間 8:30〜17:00
※上記以外の時間はお参りは出来ますが、職員の対応はありません。