はなまつりについて
投稿日: 2023.05.08
過去の自分を未来の自分が見守るエモい写真
フハーお疲れさまです
雲樹寺の醍醐です
ゴールデンに輝くウィークは皆様にとって何日間でしたでしょうか
私は・・・ゼロ日!!!!
まあ十分に予想できるものですし驚きも無いですかね・・・
お寺の仕事は休みなしですからね!!
しかし仕事無しとも言える二面性
つまり両方がなんとなくぼんやり両立していて、どちらともなく過ごしてるんです
参拝者様が来たらすぐにスイッチ入る感じです
特にこの時期は観光地らしく忙しくなりますのでね
必然休みなしになるんです
私みたいなのもいて、代わりに普段頑張ってここで連休の方もいる
どちらもいるから社会が回るっていうのは、嬉しいですよね
〇
さて雲樹寺でゴールデンウィークといえば、誕生仏ですよね
えっ、御存じない?
当山ではなぜか、この五月頭に誕生仏と花御堂を出すんです
何故かっていうか、まあ五月五日のためなんですけど
こどもの日with誕生仏
生まれたてのお釈迦様から始まる仏教の歴史と、健やかな子供の人生をなぞらえているんです
こう書くと、まるでホントに関係があるかのようですね!!
一体だれが考えたんだろ・・・
(今年こそは四月八日にもきちんと飾ろうかと思っていたのですが、
また出し損ねていました)
連休の終わる月曜日には片づけてしまうのですが、思っていただけるだけで幸い
〇
それで写真が、この雲樹寺の誕生仏とご本尊様です
仏殿の正面に置きますので、このような位置関係になるんですね
コメントにも書いてるんですが、これっていい感じですよね
私が教わったことのある仏教の世界観って、時間を超越してるんです
でも多分みなさまも聞いたことあるんじゃないですかね
身内がお坊さんになると七代先まで救われるとか、未来永劫の意味合いとか
どうも仏教で言う時間っていうのは現在指向でしかないんですが、そうではなく
いわば「あの世」も含めた仏様の認識みたいな話なんですけど
要は、時間ってのは一本道あるいは遠くでゼロに繋がるループでして
既に全部決まっているものの上に在る的な考え方です
だからこの写真はすごくいい・・・
誕生する以前から決まっているお釈迦様の到達点が、お釈迦様の誕生を見ている
理想の姿が約束されているんです
〇
引き寄せの法則、なんてことを言うわけではありませんが
我々が成れる未来の姿は理想の姿の通りであると言います
思えば思っただけ、というのもその通り
思っていなかった時間だけ、努力を怠った分だけ、理想は捻じれる
捻じれるというよりは・・・現実に近づいていく
そうして足したり引いたりした先に事実があるというもの
お釈迦様にとって、仏様になった自分は如何様な存在なのか
バックトゥザフューチャーとか見てて不思議でしたものね
なんで時間移動した者だけが自分の周囲を制御してしまっているのか
例えば時間移動したのであれば、時間移動して変化する事も含めた世界に
「初めから」なっているはずなんじゃないかとか
みたいな
とにかく、お釈迦様はこの写真で言えば手前と奥の実像の間に
それはもう無数の苦労や物語を経て、かの姿になるんです
私たちはそこで言うと、今どの辺なのでしょうか
〇
こどもの健やかさを祈るという事は、未来を想うという事です
自分の居る未来と、自分が居なくなってしまった後の事も想うということです
その時のあなたは、いったいどのような表情なのでしょうか
思えば思うほど、多くの不安が見える未来
全てを受け入れるなんてのは勿論、全部をつぶさに解決していくのは不可能です
でも、後に続く者を想って信じることができるのも、自分だけです
ご本尊様のように、穏やかな目線で見守る事が理想ですよね
私も多分出来てません
いや絶対できてない
お互い休みなく頑張っていきましょうね・・・