blog拝啓、雲樹立つ寺より

方向性

投稿日: 2024.01.23


別に妻ではない晴れ着の人

 

今後・・・
というか未来・・・
雲樹寺という場所に必要なものは何なのか・・・

考えが終わる事の無い私は雲樹寺住職の醍醐
こいついっつも何か考えてるな

いま必要な事も上手くわかってないのに、未来の事だなんて
分かることはあまりに少なく、手掛かりはゼロ
でもないですよね
過去は現在、現在は未来との地続きなのですから
分かりそうなものです
そう、分かりそうな・・・そうでないような・・・感じです

雲樹寺はいわゆる「檀家寺」です
檀家の皆様方に支えていただいて、どうにかやっていく御寺なんです
そうじゃないお寺があるの!?と思われるかもしれません
檀家寺以外が在るとすれば、「観光寺」や「信者寺」とかでしょうか
見ての通り、観光のお客様で成り立つお寺と
信者様のご喜捨などで成り立つお寺ってことですね
思うに歴史的経緯や在り方の違いが表れているんだとは思いますが
雲樹寺じゃない所の特徴は正直よくわかんないですね・・・

 

 

さてそんなウチはというと
檀家寺多め、観光寺少なめ、って感じです
混ぜるのアリなの!?
アリですよ、時代はハイブリッド(受け売り)

時代はハイブリッドかもしれませんが、未来はどうか
未来はどうかというより、現在のところはどうか
見るに、檀家様は高齢化が進み、誰もかれもが疲弊しています
誰もが厳しい、どうにも苦しい
私は、有難くも優しい檀家の皆様方の負担を減らしていきたいと考えています

700年の歴史は、間違いなく檀家様と共に有った
当然、我々僧侶が居た事実も成果もありはします
だからこそ忘れてはならないのが、支えていただいたという現実
僧侶だけでもない、寺だけでもない、地域の人々があったからこその今

これまでを支えていただき、今同じ理由で苦しむ時代だからこそ
恩を返すための行い、祖先の礼に報いる必要を考えなければ

 

 

「三界」という言葉は仏教の大事な言葉
三つの世界によって成り立っているこの世界を表しています

ですが、何による三つかは解釈が分かれます
例えば、極楽と現実と地獄
他には、仏の世界と法の世界と僧の世界
あるいは、未来と現在と過去

どれも間違いではありません
どれを使っても構いません
大事な共通点があることさえ分かっていれば

これらは全て、繋がっています
三つあるどれを抜いても、立ち行きません
すべてが支え合い繋がりあってようやく、一つである

人間にとっては、それは何でしょうか
社会にとっては、あるいは世界にとっては
自分自身にとっては、何がそれにあたるでしょう

本来難しい事ではない
これを複雑にしてしまう要素も、沢山あってしまう
でも本当は、ただそれだけのこと
ただそれだけのことを見失ってしまえるのもまた、人間らしさですよね

 

 

雲樹寺はですね
これから先、観光とお墓の事に傾いていきたいと考えています

檀家様をないがしろにするわけではないです
勿論それらをこれまで以上に良くしていくのも当然ながら
更に、観光とお墓の事に力を入れていきたいんです

この土地は良い場所、素晴らしい場所
ここならではの歴史があって、ここならではの文化がある
何故、どのように良いのかを発信していく、伝えていく
これに力を入れたいと考えています

観光のもう一つに、ハレの日らしい場所としての提供が有ります
お寺で記念撮影、あるいは、お寺に来たのを特別な事にする
上の写真の、結婚式の前撮りとかですね
特別なスポット作成や飾りつけの強化、イベント開催
もっと特別感のある体験ができるようにする

墓は、檀家様方のためですね
これから否応なく減っていく命に対して、お寺からできること
別れなければならない運命に立ち向かっていくための手助け
具体例はありませんが、お墓にあるそういった要素をより強くしていく
加えて、何をとは言いませんが結果として安く
そのおかげでもっと気安くこういった話ができるようになる
誰かとの別れに加わる、心苦しい気持ちを和らげる
こういうことができたらいいなと、考えているんです

最終的には全部が、未来のためになるように
どうにかこうにか今年もやっていきたいと考えています。

瑞塔山 雲樹寺
〒692-0056 島根県安来市清井町281
TEL:0854-22-2875 / FAX:0854-27-0281
参拝時間 8:30〜17:00
※上記以外の時間はお参りは出来ますが、職員の対応はありません。