寺のサウルス
投稿日: 2024.02.24
元禄の庭園を眺めるティラノ御一行
この2週間まったく雲樹寺で定刻に晩御飯を食べていなくても
住職を名乗る事は理論的には可能・・・!
あとは倫理が許すかどうか
文字にしてみると大したこと無いな!
心は常に雲樹寺にあるから・・・(いいわけ)
おかげでさっぱりブログを書けませんでしたが
それはいいとして
・・・いや良くないな!おびわんマルシェのこと書いてない!
また書けばいいか!
とにかく、今日書きたいのはこっち
行事続きのフィニッシュを飾ったのは
「安来まちゼミ:ティラノサウルスの雲樹寺ご拝観ツアー」でした
というもの
〇
そもそも「まちゼミ」とは
商工会議所さまが開催する、異業種コミュニケーションです
ご近所であります「矢田醤油店」さまはデスメタル醤油で有名な醤油屋さん
「まちゼミ」の超常連であることでも有名
ご縁によって繋がりまして、この「まちゼミ」にもお誘いいただきまして
ホイホイではやってみましょうと計画されましたのが、今回の事
実は数年前に「ティラノサウルス運動会」を市の公園で開催しておりまして
ここで「寺のサウルス」とかやるのも面白いんじゃないですか!って感じで話だけはしてまして
有難くも実現させていただいたのが昨日・・・
そういやこの話が出たのはかれこれ三年前の事ですか
構想三年!って書くと凄そうですが、別に思ってから何もしてませんでしたからね
構想昨日!とかの方がすごいのかもわかりません
やることはというと、さほど特殊でもありません
雲樹寺においでいただいて、本堂でご挨拶
最初の読経の後に、座禅の時間、そして拝観として雲樹寺を説明しながら一週
最後にちょっとだけお話しさせていただいて、ごほうびタイムがあって、おわり
普通ですよね
ただ、ティラノなだけです
〇
雲の如く水の如く、なんてイヤってほど言い続けてますが
実際にやってみない事には分からない
何にでも成れる心を持った身体だから、なんでもできるはずなんです、ホントは
この理屈を生きた人間がこなし、ホントにする。
ここに禅があるのです
思うに
しかし突然、雲だの水だのに成れと言われても、難しい
それだけ人の型にはめ込まれた心というのは、頑ななんです
溶かし、ほぐすためには多くの時間と手段と、何より意思が必要
ハードルを下げられるんであれば、そこからでもいい
水や雲は難しい
犬や猫なら簡単だけど、身近だからこそ余裕がある
成れたら何でもよいわけではなく、適度に慣れから遠い方が良い
衣装で自身の命の意匠を隠しつつ
個性で人の群れから浮き出しつつ
その特徴を誰もが分かっていながらにして
実は誰もホンモノを見たことがない
例えばそんな生き物に成り切れといわれるのであれば
正解も不正解もひっくるめた、自由な在り方が現せるのではないだろうか
人ごとに正解に向けて笑いながら邁進する、面白い修行ができるのではないか?
自分ではない人間の力を借りて歩むのが人間らしい生き方ならば
自分とは別種の生き物の力を借りて成長するのも、人間らしさです
食事だってそうですし、技術だって時たまに動物を模すことがありますよね
心も、別種を模すことで同じように大きくなることができる
そもそも人間らしさっていうのは、人間を遠くから見ないと分からない!
だったら、なっちゃえばいいじゃん
ティラノに
〇
なんて難しい事を考えていたかは、自分の事ながら定かでありませんが
結果から見て、楽しかったですよね
普通の人型が普通にお寺の事を知る、これと何が違うんだと思われるかもですが
まず、何をするにしても笑いが在るっていうのはとても良い事に感じました
お寺でものを教わるっていうのは、明るいばかりになり辛いきらいがあります
これが「何をしても面白い状態」で行われると、やっぱり全然違います
そして、ティラノ人称で話を進めることができる、これも良い
ティラノ人称とは、一人称や二人称などの仲間で相手をティラノとしたときに用いる言葉です
つまり私が相手を「人類の先輩」「恐竜の皆様」という体歳で話を進められる
これによって、普段は絶対に考えられない「ティラノサウルス視点」での公聴が可能でして
要は「人間とは」を僅かにでも客観的に捉えられるんです
「笑い」と「別人格」
二つのパーツを用いて、普段と違う心の形に仏教をインストール!!
というわけですが
私は特に「笑い」が大事だと思っておりまして・・・
参加した皆様が楽しかったのが何よりなんだよ!
皆様方は如何でしょうか
こうであるべきである
ああなっていなくてはならない
この感情も当然、大事なことだとは思っています
でも、だからこそ
内に向かって形を強める力と、外に向かって形を拡げる力と
両方が有って初めて「そのもの」に変化が訪れるのだと思っています
まあ、私程度の行いは実にちっぽけではありますが
かのようなことをまた、できたらいいなと考えています。
〇
最後に
この機会を私以上に一生懸命に作っていただいた、矢田醤油店のご夫妻
撮影のお手伝いをして下さったTADAさん家族
ごほうびタイムを最高の時間にしてくださった、猟師の伊吹達也 様
どじょっこテレビ様、山陰中央新報様、安来市広報課の記者様(順不同)
手伝ってくれた家族のみなさま
そして何よりも、ご参加いただいたティラノの方々
足もとの悪い中での御來山、誠にありがとうございました!